contact Gonzoとは、2006年にダンサーの垣尾優と塚原悠也が開発・命名したメソッドの名称。人と人との間に起こる「接触」というシンプルな物理現象に起因する様々な瞬間的な事象を通し、自らにとっての「世界の仕組み」を紐解こうとする方法論。一見するとただの殴り合いのようで、時に洗練されたダンスのような優雅な動きも垣間見える特異なパフォーマンスの模様は、「You-Tube」などのメディアを使って即時的に発表される。2010年「あいちトリエンナーレ2010」参加、翌年、国立国際美術館 「風穴展」参加、現在、大阪を主な拠点として活動。
contact Gonzoパフォーマンス風景
「踊りに行くぜ!!vol.9 in 別府市中心市街地」2008年
Photo:Toda Yoichi
ダンサー・振付家。1976年生まれ。ジャカルタ在住。
インドネシア北東のパプアで育ち、1994年ジャカルタ・アーツ・インスティチュート入学、ダンスを学ぶ。インドネシアの様々なダンスのスタイルを学ぶが、その実践にとどまらず、パプアの文化的背景を生かした独自のスタイルを追求しながら、ジャカルタのサブカルチャーであるヒップホップを取り込み、独自の振付世界を展開する。インドネシア・ダンス・フェスティバルや米国のベイツ・ダンス・フェスティバルなどに作品が招かれている。
漫画家。1958年静岡市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。1985年単行本『エレキな春』で漫画家デビュー。1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表する一方、近年ではエッセイ、映像ほか多方面に活動の幅を広げている。神戸芸術工科大学マンガ表現学科教授。

http://www.saruhage.com/
美術家。1960年愛知県生まれ。ベルリン在住。
1987年にドイツに渡り、ミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学んだ後、1997年から主に海外を拠点に活動。“笑い、暴力、セクシー”をテーマに、都市の建造物や街灯、モニュメントを仮設の壁で囲いこんだ中に宿泊施設や居住空間を作りプライベートとパブリックな側面を同居させたり、人々が市街地の上を空中遊覧できるように、コンテナをカフェに改造してクレーンで吊り上げて旋回させたりと、常識を覆すような大胆なプロジェクトを多数発表。国内でも「横浜トリエンナーレ2005」の《ヴィラ會芳亭》や銀座・メゾンエルメス屋上の騎馬像「花火師」を覆い囲んだ《天上のシェリー》、「あいちトリエンナーレ2010」の《豆腐仏陀と醤油の後光ー極楽浄土》で話題を呼ぶ。2011年、シンガポールビエンナーレに参加し、マーライオンを取り込んだホテル「The Merlion Hotel」を発表。

http://www.tatzunishi.net
《The Merlion Hotel》 2011
「シンガポールビエンナーレ」(シンガポール)
撮影:服部祐介
ホーメイ歌手、アーティスト。1973年 ロンドン生まれ。横浜市在住。
自らの「声」と「身体」をプラットフォームに、音楽、美術、舞台芸術の境界線を横断する脱領域的パフォーマンスを展開。自らの身体内部で起きている微細な活動を音と光として空間に還元し、観客の視覚、聴覚、さらには皮膚感覚に訴えかける。 現代美術の分野では、一人の男の声をめぐって日本社会と個人の記憶が交差する映像インスタレーション『The Voice-over』(2008)、自らが口にする「パ」という音節の所有権を100万円で販売する『「パ」日誌メント』(2010-2011)などを発表。また「髪を切ること」や、「息をすること」といった、日常的な営みの根本を問う舞台作品、『黒髪譚歌』(2010)、『Pneumonia』(2010)の構成、演出など、ジャンルとしての「身体表現」を超えた「身体からはじまる表現」を展開している。現在、東京藝術大学、多摩美術大学非常勤講師。
撮影:Maki Kaoru
振付家・ダンサー。1965年生まれ、横浜市在住。
1987年、舞踏家・古川あんずに師事。ソロ活動の後、95年「伊藤キム+輝く未来」を結成。劇場作品だけでなく、学校や美術館などパブリックスペースを使った作品も多数発表。05年「愛☆地球博」の前夜祭パレードで総合演出をつとめる。同年、バックパックを背負って半年間の世界一周の旅に出る。07年、カンパニー名を「輝く未来」とし、若手振付家育成に焦点を絞ったスタイルに移行。11年「輝く未来」を解散。近年は教育にも活動の幅を広げ、中高生向けのワークショップ・振付や、「おやじカフェ」のプロデュースも行う。京都造形芸術大学・舞台芸術学科准教授。
96年、『生きたまま死んでいるヒトは死んだまま生きているのか?』でフランス・バニョレ国際振付賞を受賞。01年、『Close the door, open your mouth』および『激しい庭』で第一回朝日舞台芸術賞寺山修司賞を受賞。08年横浜文化賞奨励賞を受賞。
「激しい庭」
撮影:AwaneOsamu
漫画家、美術家。1967年生まれ。埼玉県在住。
武蔵野美術大学で油絵を学んだ後、時間を描くことのできる表現手段として漫画を描き始める。三人の登場人物が電車に乗ってから目的地に着くまでの何気ない移動時間を描いた『トラベル』(イースト・プレス、2006)や、目的不明の大土木工事を描いた『ニュー土木』(イースト・プレス、2006)など、横山自身が「ネオ漫画」と評する、セリフを一切用いずに描かれる独特の表現は、漫画やアート、デザイン等の領域を超える力があり、国内外で高い評価を得ている。アートの分野では、「六本木クロッシング2007」(森美術館)に参加、翌年からはカナダ、フランス、ニューヨーク、スイス、イタリア、ソウルなど国外の展覧会にも数多く招かれ、2010年、川崎市市民ミュージアムで大規模な個展を開催。
「トラベル」(出版社: イースト・プレス)2006